マザーボード


◎ パーツ選定のポイント 2

  • 拡張スロットの本数
PCI-E x16スロットの本数、PCI-E x1スロットの本数、PCIスロットの本数と配置が自分の目的に合っているか確認しましょう。
ハイエンドグラボは2~4スロット占有することも考慮しましょう。
拡張スロットが少なくても構わないのであればM-ATX規格を選ぶとコストを削減できます。

  • USB3.0
対応機器を使うのであれば数をチェックしましょう。
USB3.0対応PCケースを使う場合は、内部ポートがあるものを選びましょう。

  • SATA
主流はSATA 3.0です。SSDや対応HDDを多く積む場合はSATAの合計数、SATA3.0の数に注意しましょう。
eSATAを使える環境であればeSATA端子の有無も確認しましょう。

  • サウンド
基本的にはRealtek社のオンボードサウンド機能が搭載されています。
ゲーマー向けはCreative社のものがオンボードされていることもあります。
同じRealtekでもALC1150チップはALC892などと比べて音質が良いので気になる場合は要チェック。
外付けで気軽に追加することができるのでとりあえず下位のものを選んでも構いません。

  • ネットワーク
大雑把に言うと品質は  Intel、Killer、Broadcom > Realtek
最近はRealtekでも安定していますが、品質のよいものを選ぶと、より安定、低CPU使用率に繋がります。
こちらも増設はある程度気楽にできるでしょう。
無線LAN内蔵品もあります。こちらも増設は容易なので必要かどうか考えてください。

※ただし、Broadcomは上位チップ以外はジャンボフレームがサポートされていないので、ジャンボフレームの環境のある場合にはジャンボフレーム対応Ethernetより遅くなるので注意

  • 映像出力
VGA、DVI、HDMI、(mini)DisplayPortのうちどの端子があるか。使っているモニタと合うように選びましょう。
1.4以後のHDMIやDisplayPortやDVIのデュアルリンク以外は1920x1200までの出力しかできません。
使用するモニタが決まっている場合、マザーボードの仕様で出力解像度を調べると良いでしょう。
外付けGPUのみを使う場合は気にする必要はあまりありません。

  • その他の端子
ゲーマーならPS/2があると良いかもしれません。
7.1chをしたい、音声をデジタルで出力したいなどの場合は音声出力端子も要確認。
Thunder Boltはまだ対応機器、搭載マザーが少ないです。

  • オーバークロック
予定しているのであれば対応マザーを用意しましょう。
搭載フェーズ数が多いものであればより良いです。


用語解説

  • チップセット
ノースブリッジ(最近はCPU内に移行)とサウスブリッジを合わせたマザーボードの中核となる集積回路群のこと。
これによってマザーボードの基本的な機能が決まる。
最近はノースブリッジの機能がCPUに統合され、1チップ構成がほとんどとなっている。

  • BIOS/UEFI
BIOSとはコンピュータに搭載されたプログラムのうち、ハードウェアとの最も低レベルの入出力を行うためのプログラムのこと。
UEFIはマウスを使えるようにし、GUI化させたもの。
BIOSやUEFIの完成度が低いと、不安定になったり、不具合が発生したり、パーツの相性が発生したりする可能性が高くなる。

  • OC
OC(オーバークロック)とは、動作クロックを変更して動作周波数を定格クロックのカタログ値よりも上げること。
逆に動作周波数をカタログ値よりも下げるUC(アンダークロック)もある。
「動作周波数(クロック)=ベースクロック×倍率」。
ベースクロックの変更はOCerでもない限り推奨しない。

Intel、AMD Aシリーズは型番の末尾にK付きのモデルがクロック倍率フリーであり、倍率の部分を自由に変更できる。
AMD Ryzenシリーズは全モデル クロック倍率フリー。

  • フェーズ
同期整流回路。
フェーズが増えると電流が分散され、それぞれのフェーズにかかる負荷が減少。大電流でも安定しやすくなる。
CPUフェーズ数が6以上のマザーが無難。
(Intelは6フェーズ以上のマザーボードを推奨している)

フェーズ数は、8+2+1+1フェーズなどと表記される。
この場合、CPU + CPU内蔵GPU + CPU内蔵チップ + メモリの意味だが、きっちり発表されないことも多い。
CPU周りの合計だけが発表されたり(12フェーズ、など)、CPU + CPU内蔵GPUの数だけが発表されたり(8+4フェーズ、など)、そもそも発表されないこともある。
その時は、CPU周りのチョークコイル(黒いサイコロ型の部品)の数と同じか、1・2割少ないくらいが、大体の目安になる。


  • Turbo Boost
CPUコアに余裕があるときに自動的にオーバークロックを行なう機能。
AMDの似た機能はTurbo COREと呼ばれる。


  • ISRT
ISRT(Intel Smart Response Technology)。
SSDや(SSDよりも高速な)Intel Optaneメモリーを、(HDDやSSDの)キャッシュに使い高速化する技術。
低容量のSSD/Optaneメモリーを16GB~64GBキャッシュに割り当てることで高速化を図る。
SSDとHDDが一体になった「SSHD」というISRT的なドライブもある。

  • 内蔵GPU
内蔵GPUが使えるとマザボから映像出力ができる。これを使えばグラボが不要になる。
AMDではGPU機能統合型CPUのことを、APU(Accelerated Processing Unit)と呼ぶ。
Intelにはそのような名称は定義されていない。

GPUがサウスブリッジの機能として提供されている場合はオンボードと呼んでいたが、
GPU機能統合型CPUの場合はCPUのダイに実装しているため、オンダイGPUと呼ぶ。



Intel CPU 対応チップセット   ※2017/05/05更新

Intel 200シリーズ チップセット (Z270、H270、B250)

Kabylake向けチップセット。

Z270は(CPUやメモリを)オーバークロックをする人、グラボを複数する人向け。
大抵の人はH270で十分要求が満たされる。
ショップブランドBTOではZ270マザーでも、コスカットでSLI(Geforceでグラボ複数)が省かれていることが多い。

チップセット 機能比較表
インテル 200シリーズ/100シリーズ チップセット
CPUソケット LGA1151
対応CPU Kabylake-S/Skylake-S
  Z270 Z170 H270 H170 B250 B150 H110
PCIe Graphics PCI Express 3.0
PCIe Graphicsレーン 1x16 or
2x8 or
1x8+2x4
1x16 or
2x8 or
1x8+2x4
x16 x16 x16 x16 x16
マルチ・ディスプレイ 3 2
メモリーチャンネル 2
メモリ枚数/チャンネル 2 1
↑CPU内蔵チップ
接続バス DMI 3.0 DMI 2.0
接続バス帯域    
↓チップセット
オーバークロック ×
PCIe PCIe 3.0(x4/x2/x1) PCIe 2.0
(x4/x2/x1)
PCIeレーン 24 20 20 16 12 8 6
m.2最大 3 2 1 × ×
SATA Express最大 3 2 1 ×
Optane × × × ×
RAID 0/1/5/10 ×(?) × ×
SATA 6 4
IRST for PCI × ×
ISRT ×(?) ×(?) × ×
USB最大 14 12 10
USB 3.0最大 10 8 6 4
USB 2.0最大 14 12 10
Vpro ×
  Z270 Z170 H270 H170 B250 B150 H110

Intel 100シリーズ チップセット (Z170、H170、B150、H110)

Skylake向けチップセット。

Z170は(CPUやメモリを)オーバークロックをする人、グラボを複数する人向け。
大抵の人はH170で十分要求が満たされる。
ショップブランドBTOではZ170マザーでも、コスカットでSLI(Geforceでグラボ複数)が省かれていることが多い。

【Intel】 9シリーズ チップセット (X99)

Broadwell-E、Haswell-E向けチップセット。
Eシリーズに映像出力はないためビデオカード必須。

【Intel】 9シリーズ チップセット (Z97、H97)

Haswell向けチップセット。
Z97は(CPUやメモリを)オーバークロックをする人、グラボを複数する人向け。
大抵の人はH97で十分要求が満たされる。
ショップブランドBTOではZ97マザーでも、コスカットでSLI(Geforceでグラボ複数)が省かれていることが多い。

【Intel】 8シリーズ チップセット (Z87、H87、B85、H81)

Haswell向けチップセット。
Z87は(CPUやメモリを)オーバークロックをする人、グラボを複数する人向け。
大抵の人はH87で十分要求が満たされる。
ショップブランドBTOではZ87マザーでも、コスカットでSLI(Geforceでグラボ複数)が省かれていることが多い。

機能

  • QSV
QSVは動画編集が速く出来る装置。
Intelチップセットで内蔵GPUが使用できるものは同時にQSVが利用できる。
画質はCPUエンコードに劣る。

同世代のQSVなら、QSV自体は同じもの。
しかしGPUコアも利用するため、GPUによって速度がかなり違ってくる。
PentiumG、CeleronGには付いていなかったが、最近は付いているような気がする。

  • マルチディスプレイ(※古い情報)
CPUにIvyBridge(Core i3 31xx~Corei7 37xx)の場合、マザーボードから最大3画面出力ができる。
ただし3画面出力対応マザーは少ない。
6シリーズでは最大2画面だった。

  • CPUフェーズが6以上のZ77マザー(※古い情報。2012年8月現在)
ASUSTeK  P8Z77-V 以上
ASRock   Z77 Extreme4 以上
GIGABYTE  GA-Z77X-UD5H 以上
MSI    Z77A-GD65 以上
Intel   DZ77BH-55K 以上



AMD CPU 対応チップセット   ※2017/05/24更新

AMD 300シリーズ チップセット

チップセット 機能比較表
AMD 300シリーズ チップセット
CPUソケット AM4
対応CPU Ryzen/Bristol Ridge
  X370 B350 A320 X300 A/B300
PCIe Graphics PCI Express 3.0
PCIe Graphicsレーン数 Ryzenは16/Bristol Ridgeは8
マルチGPU 2x8 SLI/CrossFire 2x8 CrossFire × × ×
マルチ・ディスプレイ          
メモリーチャンネル 2
メモリ枚数/チャンネル 2 1(2かも?) 1
PCIe 3.0
(or SATA/NVMe)
Ryzenは、1x4 NVMe もしくは 2 SATA + 1x2 NVMe もしくは 2 SATA + x2 PCIe
Bristol Ridgeは、2 SATA + 1x2 NVMe もしくは 2 SATA + x2 PCIe
SATA Express最大
(たぶんx2 PCIeを利用)
2 2 2 1 1
USB 3.1 Gen1最大 4
↑CPU内蔵チップ
接続バス PCIe 3.0 x4
接続バス帯域  
↓チップセット
オーバークロック × ×
PCIe2.0レーン 8 6 4 4 4
Optane ×
RAID 0/1/10 0/1
SATA 4 2 2 0 0
USB 3.1 Gen2最大 2 1 0
USB 3.1 Gen1最大 6 2 0
USB 2.0最大 6 0
フォームファクター ATX ATX/Micro-ATX Micro-ATX/Mini-ITX Mini-ITX Micro-ATX/Mini-ITX
  X370 B350 A320 X300 A/B300

リンク

■ 2ch検索



ATXなどのマザーボード規格

ケースとの整合性のために、大きさによって明確な区分けがされている。
BTOで良く扱われるものとしてATXMicro-ATX(M-ATX)、Mini-ITXなどがある。

一般に大きいものは拡張性が高く、高額である場合が多い。
ねじ穴の位置が共通なので、大きいマザーボードが入るケースには小さいマザーボードも対応している。
ケースの大きさごとに決まったモデルがあるBTO店においては、ミドルタワーではATX、ミニタワーではMicro-ATXしか選べないのが普通なため、あまり気にする必要はない。

■主なマザーボードの規格
規格 大きさ(縦×横) 備考
ATX 305mm×244mm 拡張スロットは最大7。種類が豊富で、同じメーカー製品でもピンからキリまである。
Micro-ATX 244mm×244mm 拡張スロットは最大4。ATXには劣るものの、製品によってはなかなかの拡張性。
Flex-ATX 191mm×244mm 拡張スロットは最大3。ブックタイプの省スペースPCで使われることが多い。
Mini-DTX 170mm×200mm 拡張スロットは最大2。Mini-ITXより拡張スロット1つ分大きい。
Mini-ITX 170mm×170mm 拡張スロットは1。省スペースPC向けの製品としては取り扱いが多い部類。
Mini-STX    



オンボードグラフィック   ※やや古い内容

マザーボードの多くには製品の仕様としてグラフィック機能が搭載されている。
グラフィックカードを別途用意しなくてもモニタ出力が可能だ。
このようにマザーボードに付帯したグラフィック機能をオンボードグラフィックという。

近年においてはCPUにグラフィック機能を統合したAPUを用いることにより、オンボード機能を補完するマザーボードも増えてきた。
(APUのグラフィック機能は狭義においてはオンボードとは言いにくいが
マザーボードの性能に左右されるという意味ではオンボードと捉えても差し支えない。)

グラフィック機能つきのマザーボードは、その機能を有しないマザーボードに比べて価格が若干高い傾向にある。
しかし強力なグラフィックカードを必要としない構成においては、ローエンドカードを用意するコストに比べて安価で、コストパフォーマンスにおいて優位に立てる。
グラフィックカードを追加して使用する際はオンボードグラフィック機能が利用できなくなるが(一部例外あり)
グラフィックカードが故障したときの保険(動作の検証用)になる。

物理的にグラフィックカードが搭載しにくいminiITXなどの省スペースPCでよく使われる。
熱源を減らせるため省電力化や静音用途の構成とも相性がいい。



マザーボードに搭載される外部接続ポートの解説

以下ではマザーボードに搭載される外部接続ポートを解説しています。
これらのポートの有無や数もマザーボードを選ぶ際には重要です。

■周辺機器を接続するのに使われるポート一覧
PS/2 キーボードやマウスを接続するポート。
最近ではPS/2接続のキーボードやマウスは少なくなってきているので、ポートもあまり搭載されない傾向にある。
なお、ホットプラグ(電源を入れた状態での抜き差し)には対応していないので、電源を入れた状態での抜き差しはしてはいけません。
マザーボードの故障の原因になります。
USB1.1/2.0 周辺機器を接続するために使われるポート。
今の周辺機器はほぼこのポートで接続することが多い。
ホットプラグ対応。
USB3.0 周辺機器を接続するために使われるポート。
2.0と比較して、スピードや給電能力がパワーアップしている。
ホットプラグ対応。
IEEE1394 DVや周辺機器を接続するためのポート。
今ではIEEE1394接続の周辺機器は発売されることがほとんど無いので、実質的にDV専用だが、そのDVも既に旧規格。
マザーボードに搭載されることはまれ。
電源供給の有無やスピードでいくつか規格がある(あまりに規格が細かいので解説は省略)。
ホットプラグ対応。
eSATA 外付けの光学ドライブやHDDを接続するのに使われるポート。
規格制定当初はバスパワーに対応する規格がなかった事や、ホットプラグへの対応が限定的な事や、ケーブル長が規格上2mまでしかサポートされない事や、USB2.0やUSB3.0との競合のため、あまり普及しておらず、eSATA対応周辺機器も少ない。
(HDDはそこそこ発売されているが、光学ドライブは現行で発売中の製品は皆無)
バスパワー対応規格として、eSATApがあるが、日本ではまずポート・対応周辺機器・ケーブルともお目にかかることはない(eSATAとeSATApはポートの形状が違うので、上位互換性はない)。
格安マザーボードでは搭載されないことが多い。
USB3.0と比較して優れた部分は1つもないので、USB3.0があれば不要と言える。
RS-232C
(シリアルポート)
古い周辺機器を接続するのに使うポート。
今ではRS-232C接続の周辺機器は発売されておらず、それに伴い、マザーボードに搭載されることも少なくなってきている。
LPT
(パラレルポート)
主に2000年以前に発売された古いプリンタを接続するのに使うポート。
今ではLPT接続のプリンタは発売されておらず、それに伴い、マザーボードに搭載されることも少なくなってきている。
ゲームポート 主にMIDI機器やジョイスティックを接続するためのポート。
今ではゲームポートに接続するためのMIDI機器やジョイスティックは発売されていない。
また、このポートはサウンドがAC'97規格だった頃に定義されたポートなので、HD AUDIO規格が主流の現在はこのポートが搭載されることはない。
USB TYPE-C こいつは非常に厄介なポートで、見た目では「USB2.0には対応している」以上のことはわかりません。
USB TYPE-Cは3.0未対応のポートも存在し、Thunderbolt ALTやDisplayport ALTやUSB PDへの対応有無も見た目では一切不明です。
特に大量に出回っている規格違反(VBus Hot)のUSB PD充電器と接続すると、パソコンそのもの過電圧で壊れます。

USB TYPE-Cはユーザーの利便性を目的に制定された規格ですが、逆にユーザーの利便性を損なっている本末転倒なポートであり、周辺機器の接続以外には利用しないことをおすすめします。


■ディスプレイを接続するのに使われるポート一覧
VGA
(D-Sub 15Pin)
アナログ接続するときに使われるポート。
主にCRTディスプレイを接続するのに使う。
あまり使われなくなってきている事や、DVI-Iでの代用が可能なことから、このポートがマザーボードに搭載されることは減ってきている。
DVI-D デジタル接続するときに使われるポート。
主に液晶ディスプレイを接続するのに使う。
DVI-I DVI-Dとの違いは、アナログ出力がある事。
DVI-Iでは、アナログ出力に対応しているので、DVI-I→VGA変換アダプタや、DVI-I→VGAケーブルを使ってアナログ対応ディスプレイにも接続可能。
なお、この端子でDVI接続するときは、必ずDVI-Dケーブルを使うこと。
DVI-Iケーブルなるものをまれに見かけるが、ケーブルの存在そのものが規格違反であるため、これを使うのはトラブルの元です。
DVI-A アナログ専用のDVIポート。
DVIの規格が出来た直後に一瞬で対応ディスプレイ・搭載マザーボードともに市場から消えた。
今では見かけることはまずない。
DFP デジタル接続するときに使われるポート。
主に液晶ディスプレイを接続するのに使う。
DVI-D完全互換で、変換アダプタも発売されている。
2000年代前半までは見かけたが、今ではまず見かけることはない。
HDMI デジタル接続するときに使われるポート。
主に液晶ディスプレイを接続するのに使う。
DVI-Dと一部互換性があり、変換アダプタや変換ケーブルが発売されている。
DVI-Dとの違いはいくつかあるが、一番大きいのは、HDMIは音声伝達に対応していること。
よって、液晶ディスプレイにスピーカーが搭載されている場合は、別途音声ケーブルをつながなくてよい。
DisplayPort デジタル接続するときに使われるポート。
主に液晶ディスプレイを接続するのに使う。
DVI-DやHDMIと一部互換性があり、変換アダプタが発売されている。
標準でWUXGAを超える解像度に対応している。
音声伝達はオプションであるので、出入力可能かどうかは、マザーボード・ビデオカード・液晶ディスプレイによって違う。


■音声出入力関係
LINE-OUT スピーカーを接続するのに使われるポート。
マザーボードが多チャンネル接続に対応する場合は、FRONT-OUTと表記される事もある。
ヘッドホン出力 ヘッドホンを接続するのに使われるポート。
このポートはマザーボードには搭載されておらず、AAFP(マザーボード基板上にある全面出入力ポート接続コネクタ)を通して、
ケースの前面に搭載される。
ケース前面にヘッドホン出力があるかどうかはケースによって違うので、この端子の有無はケースによって違います。
MIC-IN マイク入力。マイクを接続するのに使われるポート。
LINE-IN 主にコンポやゲーム機など、アナログ出力対応の機器を入力・録音するのに使われるポート。
REAR-OUT
CENTER-OUT
SIDE-OUT
多チャンネル対応スピーカーを接続するのに使われるポート。
多チャンネル対応スピーカーを使わない場合は必要ない。
格安マザーボードでは搭載されないことが多い。
SPDIF-OUT
(光デジタル出力)
光デジタル接続に対応するスピーカーを接続するのに使われるポート。
光デジタル接続に対応するスピーカーを使わない場合は必要ない。
格安マザーボードでは搭載されないことが多い。
SPDIF-IN
(光デジタル入力)
PS2やPS3やDVDプレーヤー/レコーダーなど、光デジタル出力対応の機器を入力・録音するのに使われるポート。
マザーボードに搭載されることはほとんど無いので、このポートを使いたい場合、SPDIF-INのあるサウンドカードを増設してください。


■ネットワーク関連
LAN(RJ-45) いわゆる有線LAN。
インターネットなどのネットワークに接続するのに必要。
今のマザーボードなら大半が1000BASE-T(Gigabit Ethernet)に対応している。
IEEE802.11 いわゆる無線LAN。
インターネットなどのネットワークにケーブル無しで接続するのに必要。
無線なので、マザーボード上にコネクタは搭載されず、マザーボードの基板上に無線LAN用のチップとアンテナが搭載されていることが多い。
a/b/g/nなど、いくつか規格がある。
ハイエンドマザーボードにしか搭載されないことが多い。
Bluetooth Bluetoothに対応する周辺機器と無線で接続にする場合に使う。
無線なので、マザーボード上にコネクタは搭載されず、マザーボードの基板上にBluetooth用のチップとアンテナが搭載されていることが多い。
1.0、1.1、2.0、2.1、3.0、4.0などの規格があり、規格によって速度やバッテリの持ちが違う。
また、Classという規格もあり、Classによって伝送可能距離が違う。
ハイエンドマザーボードにしか搭載されないことが多い。
なお、BluetoothキーボードやマウスではBIOSやUEFIの操作は不可能なので注意すること。



マザーボード基板上に搭載されるポート・スロット・ピンヘッダの解説

以下ではマザーボード基板上に搭載されるポート・スロット・ピンヘッダの解説しています。
ポート・スロットについては、パーツを増設するのに使い、ピンヘッダについては、インターフェイスカードを増設することなく、インターフェイスカードより安い専用ブラケットを購入するだけでポートを増設することができます。
PCI-Express以外は、BTOメーカーの仕様表には記載されないことが多いので、マザーボードメーカーの公式HPの仕様表でこれらの有無や本数を確認してください。

シリアルATA HDDや光学ドライブを接続するのに使うポート。
速度により1.5G、3G、6Gの規格がある。
eSATA変換ブラケットがあれば、eSATAを増設することが可能。
IDE HDDや光学ドライブを接続するのに使うポート。
シリアルATAと区別するため、パラレルATAとも呼ばれる。
シリアルATAに取って代わられ、削減方向にある。
FDポート FDDを接続するのに使うポート。
今ではほとんど見かけない。
PCI-Express 拡張ボードを増設するのに使うスロット。
速度や機能により、1.0a、1.1、2.0、2.1、3.0の規格があり、レーン数によってx1、x4、x8、x16といった規格がある。
1.1~3.0は上位・下位とも互換性があるのでバージョンによる互換性は気にしなくていいが、
1.0aは2.0以降での互換性はありませんので注意が必要。
また、スロットのレーン数よりレーン数の大きいカードは物理的に差せないので注意。
MiniPCI-Express 拡張ボードを増設するのに使うスロット。
ノートPC用のマザーボードに搭載されることが多いが、まれにデスクトップPC用マザーボードでも搭載する製品が存在する。
PCI 拡張ボードを増設するのに使うスロット。
PCI-Expressに取って代わられ、削減方向にある。
USB2.0ピンヘッダ ケース前面のUSB2.0ポートを使う場合や、USB2.0対応内蔵カードリーダーなどを増設するときに使うピンヘッダ。
拡張スロットに増設するUSB2.0増設ブラケットがあれば、拡張スロットにUSB2.0ポートを増設することも可能。
USB3.0ピンヘッダ ケース前面のUSB3.0ポートを使う場合や、USB3.0対応内蔵カードリーダーなどを増設するときに使うピンヘッダ。
拡張スロットに増設するUSB3.0増設ブラケットがあれば、拡張スロットにUSB3.0ポートを増設することも可能。
USB2.0ピンヘッダとはピンヘッダの形状が違う。
IEEE1394ピンヘッダ ケース前面のIEEE1394ポートを使う場合に使うピンヘッダ。
拡張スロットに増設するIEEE1394増設ブラケットがあれば、拡張スロットにIEEE1394ポートを増設することも可能。
COMピンヘッダ RS-232C(シリアルポート)を増設するためのピンヘッダ。
拡張スロットに増設するRS-232Cブラケットがあれば、拡張スロットにRS-232Cを増設することが可能。
ピンヘッダはマザーボードメーカー全て共通だが、ピンアサインはマザーボードメーカーごとに違うらしい。
LPTピンヘッダ LPT(パラレルポート)を増設するためのピンヘッダ。
拡張スロットに増設するLPTブラケットがあれば、拡張スロットにLPTを増設することが可能。
SPDIFピンヘッダ 光デジタル出入力端子を増設するためのピンヘッダ。
拡張スロットに増設する光デジタルI/Oブラケットがあれば、拡張スロットに光デジタル出入力端子を増設することが可能。
ただ、このブラケットは日本国内では入手困難(海外通販では入手可能)。
また、マザーボードごとにピンの形状が違うので、ブラケットはマザーボードメーカーごとの専用品が必要です。

【参考】Impressに掲載されたASUSTEK専用光デジタルブラケット
AAFP ケース前面のヘッドホン出力やマイク入力用のケーブルを接続するためのピンヘッダ。
もちろん、ケース前面にヘッドホン出力やマイク入力の端子がついていない場合は使い道がありません。
ファンコネクタ CPUファンやケースファンをつなげるためのコネクタ。
3Pinのものと4Pinのものがあり、3Pinのものは、回転数の読み取りは可能だが、回転数自動制御はなく、
4Pinのものは回転数の読み取りだけでなく、回転数自動制御も可能。
当然ですが、3Pinのコネクタに4Pinのケースファンをつなげたり、4Pinのコネクタに3Pinのケースファンをつなげても、回転数自動制御は働きません。








 

  • 最終更新:2021-08-30 16:38:39

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