Sound・video-capture

◎ パーツ選定のポイント 5 地デジチューナー・ビデオキャプチャー・サウンド
 

 目次


地デジチューナー・ビデオキャプチャー

地デジ視聴のための確認事項

いぢわるなコピーガードにより、地デジチューナーはHDDに録画を溜めても、PCを買い替えると再生できなかったりするので事前によく調べましょう。
地デジ放送を視聴するには、地デジチューナーを内蔵したテレビやビデオ、パソコンなどを使うか、既存の機器に外付けの地デジチューナーを装着する必要がある。

Windows 7のMedia Centerを利用するもの(XP、Vistaでは使えない)と、メーカー専用の付属ソフトを使って録画・視聴するものがあるので注意する。
また内蔵の場合、 PCI用、PCI Express x1用といったものがあるので、適したものを選ぶ。

アンテナ

アンテナは3波(地デジ・BS・CS)混合、地デジ+2波(BS・CS)混合、地デジのみ等の種類がある。
チューナーとアンテナの種類が合っていなくても、分波器・混波器等を利用して合わせる事が可能。

チューナー数

2番組同時録画や1番組視聴+裏番組録画をする場合、ダブルチューナーといったチューナーを複数搭載した物か、シングルチューナーの物を複数接続する必要がある。
「2番組同時録画可能」と記載されていても、地デジ+BS・地デジ+CSの組み合わせのみ対応で、地デジ+地デジの組み合わせには対応していない物もあるので、確認しておきたい。

機器とディスプレイの接続

パソコンでの地デジチューナーは、放映された映像を著作権保護するために、対応したディスプレイ、グラフィック出力が必要となる。
DVIについては、HDCP対応と書かれたものが必要で、必ずデジタル接続をしなければならない。
(HDMI・DisplayPortについては、HDCPは規格上必須になっているので、確認の必要はない)

  • デジタル:DVI-D接続、HDMI接続、DisplayPort接続
  • アナログ:D-SUB 15Pin接続、5BNC接続

最近のものには標準で搭載されている機能だが、古いモニタを使い回す場合や、オンボード接続でアナログのD-SUBしかない場合は注意が必要。
もし未対応なのにムリヤリ使用した場合、DVI接続の場合表示不可になり、アナログ接続の場合はSD動画で表示されてしまう。
(著作権保護にはもうひとつCOPPというものもあるが、今では意識する必要がまずないため割愛する)

録画・ビデオキャプチャーに関する確認事項

 

ハードエンコ対応のカードを選べば高性能なパソコンは必要ない

今は「ハードエンコ対応キャプチャーカード」や「ハードエンコ対応TVチューナーカード」を使ったハードエンコが初心者の間では主流です。
ハードエンコなら、キャプチャーと同時に、エンコもカード側でやってくれるので、高性能なパソコンは必要ありません。
(キャプチャーカードによっても違いますが、現行CPUなら、Celeron G530で動作環境を満たす製品が大半)。
ただ、USB接続のものはCPU負荷がかかりやすいので、PCIやPCI-E接続のものを推奨します。

ソフトエンコのみ対応のキャプチャーカード・TVチューナーカードは、少なくとも初心者の間では主流ではありません。
高性能なパソコンに買い換える前に、今使っているキャプチャーカードやTVチューナーカードを先に見直しましょう。

ハードエンコより、ソフトエンコのカードの方が高画質にできる「可能性」がありますが、
その可能性があるのは、上級者がキャプチャーやエンコをやった場合のみです。
少なくともBTOスレで構成を聞くようなレベルの人では無理です。
初心者は負荷が低く、安定性の高いハードエンコ対応のキャプチャーカードやTVチューナーカードを買うべきです。

また、無圧縮AVIでキャプチャー後のソフトエンコ、(繰り返しますが、こういった方法は主流ではありません)、
については、余ったパソコンを使って24時間回すという手もあります。

なるべくIntelチップセットに

ビデオキャプチャーカードやTVチューナーカードは、Intelチップセット以外では相性が出る確率が高くなります。
よって、ビデオキャプチャーカードやTVチューナーカードを使う場合は、なるべくIntelチップセットでBTOを構成しましょう。

尚、2chで動画編集の質問をする際は、必ずどのようにして動画ソースを作るのかを記載してください。
(「ビデオキャプチャーボードの新規購入」、「デスクトップ画面のキャプチャ」、「手持ちのDVからの取り込み」などでOK)
どのように動画ソースを作るのかの記載なしに、利用目的に「動画編集」や「エンコ」などと書いても、Wikiを読んでいないものとして、必ず突っ込まれます。

エンコの主な目的はファイル容量の削減。削減の必要がないならエンコも必要ない。

エンコはBMP→JPEGの画像エンコや、リニアPCM→MP3などのMP3エンコ同様、圧縮なので、基本的に画質は下がります。
(最新のH.264より無圧縮AVIの方が高画質なのもそのため)
DVDビデオやブルーレイビデオにするのなら、焼ける形式にしたり、動画サイトに上げるなら、サイトの制限容量まで圧縮するという目的もあります。
DVDビデオやブルーレイビデオににしたり動画サイトに上げる予定がなく、ファイル容量削減の必要がないのなら、エンコはする必要はありません。

エンコしている人に「エンコの目的は何ですか?」と聞いてみてください。
何割かの人は答えに詰まる事でしょう。
つまり、動画を扱う人であっても、エンコをやる必要のない人は何割かいるということです。

Youtubeやニコニコ動画に動画をアップするときも基本的にエンコは必要ない

Youtubeやニコニコ動画の対応アップロードファイルは以下のとおりです。

  • AVI。(CinepakとMicrosoft Video 1とIndeoはYoutubeのみ確認済。AMV系は不可)
  • MPEG
  • MPEG2
  • MPEG4。(大量に規格がありますが、DivXやxvidやH.264なども含め全部可能)
  • Flash Video。(Youtubeのみ確認済)
  • Sorenson Video。(Youtubeのみ対応)
  • Real Video。(Youtubeでは対応可能にはなっていないが、非公式でアップロードできる事を確認済)
  • WMV/VC-1
  • Google VP8、VP9。(Youtubeのみ確認済)
  • Motion JPEG(Youtubeのみ対応)

つまり、現在、普及している規格はすべてエンコなしでアップロード可能です。
ごく一部のデジカメでは、動画はMotion JPEG形式ですが、
ニコニコ動画に上げる場合はエンコを考えるのでなく、デジカメの買い替えを検討して下さい。
Motion JPEGはずいぶん前からありますが、Windows標準では再生をサポートしておらず、
大半のメディアプレーヤーでも再生できず、将来性は全くないと言っていい規格です。

ただし、ニコニコ動画については、サイズ制限(一般会員で40MB/プレミアム会員で100MBまで)が非常に厳しいので、
手持ちのファイル容量如何では、再エンコードが必要な場合があります。

基本的に高画質な動画はYoutube、ニコニコ動画には上げられない

特にニコニコ動画は上記に記載した通り、サイズ制限が厳しいので、高画質な動画は上げられません。
プレミアム会員になって100MB近いそこそこ高画質な動画を上げれたとしても、短い動画しか上げられません。
(1080pの6Mbpsの動画なら、1分30分程度)
数十分ある動画を上げようと思えば、相当に解像度とビットレートを落とし、低画質にして上げるしかありません。

それに対し、Youtubeは制限が2GBであるため、そこそこ高画質な動画を上げることは可能です。
ただ、必ずサーバーサイドエンコード(サーバー側で行われるエンコード)が入るので、1080pでも6Mbps程度まで落とされます。
よって、どんな高画質な映像を上げても、それなりには劣化してしまいます。
また、Youtubeはファイル容量制限が緩いかわりに、15分制限がありますので、15分を超える動画は分割してアップする必要があります。

「Youtubeでは高画質な動画をよく見かけるじゃないか」と言う人がいますが、
そういう事を言う人は違いのわかる液晶ディスプレイを持っていないか、ブルーレイビデオを全く見たことがない人です。
Youtubeの1080pはせいぜい6Mbps程度なのに対し、一般的なブルーレイビデオは36Mbps程度であり、画質の順位をつけると、

ブルーレイビデオ(36Mbps程度)>BSデジタル・CSデジタル(22Mbps程度)>地デジ(17Mbps程度)>Youtubeの1080p動画(6Mbps程度)

となり、Youtubeの1080p動画は一番下になります。
画質の差は歴然です。

エンコが必要だと思われている作業の大半は実際にはエンコは必要ない

  • VHSやビデオカメラ(Hi8以前)やゲーム機からのビデオキャプチャ → ハードエンコ対応のキャプチャー機器を使えば、CPU負荷をかけずにエンコ済のファイルが出来上がる。
  • デジカメやビデオカメラ(DV以後)からの動画取り込み → 既にエンコされたファイルが出来上がっている。取り込み速度はSDカードなどの読み込み速度に依存。
  • DVDやブルーレイからの動画取り込み → エンコではなくリッピング。既にエンコされたファイルが出来上がる。リッピング速度はCPUに一切関係なく、完全に光学ドライブの速度依存。
  • 音声合成・動画結合・カットなど → まともな編集ソフトならエンコはいりません。よって速度はHDD/SSDの速度依存です。これで強制的にエンコされるようなら、新規BTOパソコンの購入よりもダメソフトを買い換えしてください。
  • Youtubeやニコニコ動画への投稿 → 上記参照。サーバーサイドエンコードなのでエンコ不要。アップロード速度は回線の上り速度に依存です。ただし、特にニコニコ動画の場合、ファイル容量の制限が厳しいので、エンコが必要になる場合もある。

エンコが必要で、ソフトエンコしかできないのは、デスクトップ画面(Windows対応ゲームソフトの画面)の動画キャプぐらいです。
あとはエンコ不要か、ハードエンコ対応可能です。

キャプチャーカードは搭載されている入力端子を要チェック

キャプチャーカードはアナログ・デジタル含め、いくつもの入力端子があります。
キャプチャーカードにどの端子がついていて、自分にとってどの端子が必要なのか、買う前にチェックしよう。
当然の事ながら、ハードエンコ対応のカードを推奨します。

端子の名称 アナログ
デジタル
画質
最大解像度
対応機器 備考
コンポジット端子 アナログ 低い
480i
ニューファミコン
(初代FCはRF端子のみなので非対応)
VHS
ビデオCD
8ミリビデオ
安物DVDプレーヤー
レーザーディスクプレーヤーなど
プログレッシブ非対応。
S端子 アナログ 普通
480i
SFC
N64
PS
SS
DC
S-VHS
D-VHS
Hi8
レーザーディスクプレーヤー(一部の製品のみ)など
プログレッシブ非対応。
D端子
コンポーネント端子
アナログ 高い
ただし、D1はS端子とほぼ同等
1080p
PS2
GC
(DOL-001のみ対応。DOL-101はS端子まで対応)
X-BOX
Wii
PSP
(2000番台以降のみ対応)
S-VHS(一部の製品のみ)
D-VHS(一部の製品のみ)
ミドルレンジ以上のDVDプレーヤーやレコーダーなど
解像度によりD1~D5まで規格あり。
D1とD4はプログレッシブ非対応。
Dとコンポーネントは変換ケーブルあり。
HDMI端子 デジタル 非常に高い
4K2K
(Verにより異なる)
PS3
X-BOX360
ブルーレイプレイヤーやレコーダー
DVDレコーダー(一部の製品のみ)など
解像度によりD1~D5まで規格あり。
D1とD4はプログレッシブ非対応。
VerによってはD5を超える解像度にも対応。

※上記の最大解像度は規格上の最大解像度なので、実際にキャプチャーできる最大解像度はキャプチャーカードや接続機器によって違います。

対応可能な圧縮規格も要チェック

ビデオキャプチャーカードやTVチューナーカードがサポートしている圧縮規格でキャプチャーできる解像度や画質が変わります。
ビデオキャプチャーカードやTVチューナーカードを買う場合、これも考慮に入れましょう。

圧縮規格の名称 画質 最大解像度 解説
無圧縮AVI 非常に高い 4K2K 無圧縮なので、厳密に言えば圧縮規格ではない。
非常にHDD容量を取るので、これでキャプチャーする場合は大容量HDDが必須。
MPEG 低い 240p(?) SSのムービーやビデオCDで利用されている圧縮規格。
2000年代前半までは標準的な動画規格であった事もあり、今でもサポートするビデオキャプチャーカードは多い。
Motion JPEG 低い
(ただしMPEGより上)
- PSのムービーで利用されている圧縮規格。
今ではこれをサポートしたビデオキャプチャーカードは存在しない。
一方、デジカメの動画撮影機能では今でも一部存在する。
MPEG2 普通 480p PS2のムービーやDVDプレーヤーで利用されている圧縮規格。
DVD作成に使われる規格なので、サポートするビデオキャプチャーカードは多い。
WMV 普通~高い 720p
(WMV8以前)
1080p
(WMV9/VC-1)
MPEG2より高画質とされている。
バージョンによってサポートされる解像度や画質が違う。
VC-1はWMV9の別称。
MPEG4 高い 4K2K HDTVで利用されている圧縮規格。
一言にMPEG4と言っても、様々な規格があり、どの規格が使えるのかは製品によって違うので要注意。
大抵はDivXかH.264である事が多い。
なお、以下のH.264もMPEG4規格の一種である。
H.264 高い 4K2K ブルーレイプレーヤーやHDTVで利用されている圧縮規格。
MPEG4規格の一種。

※Motion JPEGは単純にJPEGを連続で表示しただけの規格なので、最大解像度は無限(のはず)。
※上記の最大解像度は規格上の最大解像度なので、実際にキャプチャーできる最大解像度はキャプチャーカードや接続機器によって違います。
※他の圧縮規格として、Sorenson Video(2000年代初頭までQuickTimeで使われていた圧縮規格)やReal VideoCinepakIndeoなどがあるが、いずれも2000年以降急激に廃れた規格で、これらに対応したTVチューナーカードやキャプチャーカードは皆無と思われるので詳細は割愛。

DVD-VideoやBD-Videoにする時の注意

ファイルについては、DVDはMPEG2に、BDはH.264にして、市販のオーサリング兼ライティングソフトでDVD-Video規格やBDMV規格として焼きましょう。
また、DVD-Rメディアは、データ用・ビデオ用どちらでもかまいませんが、デジタル放送を録画したものを焼く時は必ずCRPM対応のDVD-Rメディアを使いましょう。
BD-Rメディアについては、特に気をつける事項はありませんが、LTHメディアはBD-R/REドライブによっては使えないので注意が必要です。

他メディアに録画されているコンテンツのDVD化やブルーレイ化は、業者に頼む・専用機(レコーダー)を買うという手もある

キャプチャーから焼きまですべてやってくれるので、少量しかない場合はキャプチャーカードを買わずに、業者に頼むという手もあります。
ただし、市販のVHSテープなどは著作権の関係上やってくれないので、自分でやりましょう。
(それ以前にコピーガードの影響でそのままではキャプチャーできないことが多いです)
パソコン工房のメモリーアーカイブなどがあります。

メモリーアーカイブ【パソコン工房】

量が多ければレコーダーの購入を検討しましょう。
パソコン用ビデオキャプチャーカードやTVチューナーカードより安定性は高く、操作も簡単なので、編集しないのであればそっちの方がよいです。

ブルーレイ・DVDレコーダー

リンク

主なメーカー

アイ・オー

バッファロー

ピクセラ

エスケイネット

2ch

映像制作 @2ch

地デジ @2ch検索

ビデオキャプチャー @2ch検索

ガイド

地デジまるわかりガイド (Baffalo)

地デジ総合サイト (アイ・オー)



サウンド

 
オンボードのサウンド性能も、今はバカにはできません。普通に使うには十分です。
Xonar DGなどの格安CMI系サウンドカードは、旧世代のAC'97規格準拠であり、実質的にHD Audio準拠のオンボード以下の機能・性能です。
音質を向上させたいのなら、まずはよいスピーカーやヘッドホンから揃えましょう。

推奨

ゲーム:Sound Blaster系
リスニング:ONKYO系
中間/万能:ASUS Essence ST(X)

出力

PC外部に出力する際、デジタル接続で出力する場合、オンボードと高級サウンドカードで音質面で差は(ほぼ)出ない。
PCからアナログで出力する際、アナログ変換をサウンドカードで行うことになるため、オンボードと高級サウンドカードで差が大きくなる。

実況プレイ配信

Peercastなどの実況プレイ配信を考えている場合、
「マイクブースト機能」や「ステレオミキサー機能」の有無が重要になってくる。
(PC再生音とマイク入力音をミックスして出力する機能)  ONKYOカードには未搭載

端子

Essence ST(X) ONKYO SEシリーズなど、出力端子がオンボードとは違いRCA2chのものがある。
接続機器との端子を要確認。(変換は可能)

またEssence ST(X)などのように、ヘッドフォンアンプを搭載しているものもある。

なお、サウンドカードを取り付けた場合、ケース前面にあるヘッドフォン端子やマイク端子は使えなくなることが多いので、注意すること。
(サウンドカードにAAFPと呼ばれるHD Audioの内部端子があれば、
マザーボードからHD Audioのケーブルを抜き、サウンドカードのAAFPに付け替えれば使える。
ただし、AAFP端子を搭載したサウンドカードは数が少ない)

特にヘッドホンの方は、サウンドカード上にヘッドホン端子もなければ、ヘッドホンは使えないので注意すること。
(ヘッドホン端子も大半のサウンドカードでありません)

MIDI

MIDIを聴く場合は、素直にRolandやYAMAHAの音源モジュールを買いましょう。


入力重視の場合、サウンドカードを買うよりUSBサウンドデバイスを買いましょう

入力重視でサウンドカードを買ったところで、パソコン内部のノイズの影響は完全にはなくなりません。
入力重視の場合は、PC内部のノイズの影響を受けないUSBサウンドデバイスを買いましょう。

また、マイク入力の場合、周囲のノイズを拾わないように、周囲の環境を整えることも重要です。
ライン入力は環境を整えればかなりいい音質で録音できますが、(特にADPCMでサウンドを出力しているゲーム機の場合)音質向上も限度がありますので、それ以上の音質を求めるならサントラ(リニアPCMで収録)を買いましょう。

DTM

クアッドコアと低レイテンシで安定するマザーボード → X58>Phenom2>P45
静音なPCが好まれる様子。

専用板で質問すれば詳しい回答が聞けるかもしれません。

DTM @2ch検索


リンク


サウンドカード @2ch検索














 

  • 最終更新:2016-09-30 11:21:32

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